FWPコアのご紹介

主に光学フィルムの原反及び機能性フィルム、印刷フィルム、金属箔、食品包装フィルム、特殊紙の巻芯としてご使用いただいております。
40年以上前に始まり、現在に至るまでFWPパイプの主力製品となっております。
複合測に基づく独自の計算により最適設計した巻芯になります。

FWPコアの特長

  • 剛性が高くフィルム巻取り時の撓みを抑えます。
  • 1000kg以上の巻取りが可能です。
  • 静電気による異物付着を防ぎます。
  • 3inch~20inch、長さ4500mmまで対応できます。
  • 軽くて取り扱いが容易です。
  • 錆、腐食の心配がありません。
  • 表面が傷ついても修理して繰返し使用できます。

豊富なラインナップ

お客様の様々なご要望にお応えできるよう20種類程のFWPコアがあります。
標準仕様のコアから、幅広化に対応可能な高剛性コア、エージングに対応した耐熱コアなど豊富なラインナップがあります。
その中の幾つかのコアを表にてご紹介します。

FWPコアの種別一覧

コア
種別
使用材料表面コート表面粗度
(Ra)
耐熱温度
(℃:無負荷)
曲げ強度
(Mpa)
曲げ弾性率
(Gpa)
円周振れ
(mm)
円筒度
(mm)
強化繊維/樹脂軸方向周方向軸方向周方向
FWP-02GF熱可塑性樹脂0.55021629414.814.80.15以下0.15以下
エポキシ樹脂
・表面を熱可塑性樹脂の押し出し成形で行っており、連続生産が可能でPETフィルム等の原反ユーザー様向けに大量生産が可能なFWPコアのスタンダード品
FWP-
10
GFエポキシ
導電樹脂
0.26021629414.815.70.1以下0.1以下
エポキシ樹脂
・表面コート層の電気抵抗値は107Ω以下で異物の付着を抑制でき、原反ユーザー様から2次加工ユーザー様まで多くご使用いただいているFWPコアのスタンダード品
FWP-
101
GFエポキシ
導電樹脂
0.212023531415.717.60.15以下0.15以下
耐熱エポキシ樹脂
・フィルムエージングや表面ゴム加硫でコアに熱が加わるため、耐熱特性を上げたFWPコア
FWP-
201
GF80%+CF20%エポキシ
導電樹脂
0.26031440220.630.90.1以下0.1以下
エポキシ樹脂
・炭素繊維を加えることで軸方向、周方向共に剛性を上げ、FWP-10コアでは耐荷できない厳しいフィルム巻き条件や、長尺要求に対応するFWPコア
FWP-
204
CFエポキシ
導電樹脂
0.28078544175.544.10.05以下0.05以下
エポキシ樹脂
・強化繊維を炭素繊維のみとし、高剛性、高精度のユーザー様に対応するFWPコア。金属コアと比べて大きな軽量化が可能でハンドリング面でメリットあり
  • ※記載の値は参考値であり保証値ではありません
  • ※コア寸法により精度は変わります (表中記載値は内径6インチ、肉厚t7.2、長さ1800以下)
  • ※FWP-204は特注仕様となり、積層構成の決定はユーザー様と協議の上決定しますので記載の値は一例になります

コア表面仕様

コア種別仕様
FWP-02熱可塑性樹脂コート
FWP-10エポキシ導電樹脂コート
FWP-02Gコート無し 研磨仕上げ
FWP-02SSコート無し 旋盤仕上げ
ゴム巻きコアゴム巻き
  • ※ゴム巻きは協力メーカー様にて行います

表面再生可能

表面が傷ついたり、破損してもコートを除去し再コートすることが可能です。
それにより同じFWPコアで何度でも繰り返しご使用いただくことができます。
また端部がチャッキング等で破損した場合でも、破損部を切断除去し短尺品への流用が可能です。
再生事業としても長年実績があり、環境問題への取り組みの一つとして考えております。

強度計算にて最適なFWPコアのご提案

お客様の巻取り条件に対して強度計算を行い、最適なFWPコアのご提案をします。

巻締安全係数

巻取り張力により発生する外圧にFWPコアが耐えうるか計算する

半径方向変位

巻取り張力により発生する外圧でFWPコアの内径変位量を計算する

軸方向最大撓み

フィルム重量によるFWPコアの中央部撓み量を計算する

受け台上のFWPコア強度を計算する

製品検査

寸法確認、精度確認、外観(全数)検査を行います。
外観検査は表面、内面、端部の傷や異物など巻取りに影響が出る欠陥がないか1本ずつ丁寧に検査をしております。

外観検査作業台

外観検査