天龍コンポジットのFWP とは

“Filament Winding Plastics”の略称で、FW成形法で製造されるFRPの一種です。弊社独自の技術により数々の特長を有するFWPパイプの総称で、弊社のもつ商標の1つです。
FWPは優れた機械強度、電気的特性、耐薬品性を有し各種産業資材、電気絶縁材料、レジャー用品、圧力容器等広い分野で活躍しています。
”軽くて強い”が大きな特長でもあり、金属製品に代わる製品としてご用命お待ちしております。

FW成形

ガラス(カーボン)ロービングを数本~数十本引き揃え、樹脂を含侵させながら回転するマンドレル(芯金)に所定の角度で連続的に巻き付け硬化後脱型します。大量生産が可能で連続繊維による高い機械的強度が得られます。
弊社は6台のFW機を保有しており、型となるマンドレルはΦ5mm~Φ500mm位まで様々なサイズで対応可能です。
成形可能寸法:外径Φ600mm、全長5000mm(条件により不可の場合もございます)

巻き角度について

FWP製品は使用する材料の物性と巻き付ける層毎の巻き角度の組み合わせにより機械的強度が決まります。
FW成形では主にフープ巻きとヘリカル巻きがあり、その組み合わせにより性能を発揮させるよう設計します。

フープ巻き

パイプの長手方向(軸方向)に対し、巻き角度を立てる(70°~88°)
円周方向の機械的強度が上がる

ヘリカル巻き

パイプの長手方向(軸方向)に対し、巻き角度を寝かす(5°~69°)
軸方向の機械的強度が上がる

FWPパイプ製品実績

  • フィルム巻芯(FWPコア)
  • 絶縁用パイプ
  • CFRPパイプ・ロール
  • 圧力容器
  • 水処理用パイプ

機械加工・組立、表面塗装も可能

FW成形したパイプを旋盤、NC旋盤、NC円筒研削盤、NC複合旋盤等の機械にて表面切削、研削、研磨、内径加工、端末加工を行います。
お客様の要求に合わせパイプを加工し、金属部品との組立作業も可能です。
また塗装ブースも保有しておりますので、パイプ表面に樹脂コートする事も可能です。

表面切削加工

研削・研磨加工