天龍コンポジットのFRP事業とは

私たちは、鉄道車両のFRP部品を中心として、デザイン性・電気特性などをいかした各種成形品を製作しております。

FRPの製造方法(ハンドレイアップ法)

成形型に離型剤を塗布後、ゲルコートと呼ばれるコーティング材(顔料)をスプレーにて塗布し、強化繊維と樹脂をローラーや刷毛で含浸させ、硬化後に脱型しトリミングします。
製品の表面はゲルコート面になります。

ゲルコートの特長

ゲルコート

FRPの表面をなめらかにし、表面をきれいに保つためのコーティングです。紫外線や水の侵入などからFRPを守る役割や着色も可能であることから塗装の必要もありません。

各樹脂の特長

不飽和ポリエステル

FRPに用いられる樹脂としては最もポピュラーです。使用時は液状であり、硬化した後は加熱しても溶けて柔らかくなることのない『熱硬化性樹脂』です。

ビニルエステル

FRPに多く用いられるもので、不飽和ポリエステル樹脂と類似しており、できあがったFRPは耐食性、強度に優れた性能を持ちます。

エポキシ、フェノール樹脂など

耐熱性、耐火性など特別な性質が必要な際に使用します。

熱可塑性

上記3項目とは異なり、成形後であっても、加熱すると柔らかくなる性質を持った樹脂プラスチックと呼ばれるものは熱可塑性樹脂が多いですが、これを用いたFRPもあります。

各繊維の特長

ガラス繊維
  1. 鋼材と比較して比重が約1/3、引張強度が4倍と軽くて強い。
  2. 無機繊維であり、耐熱性・耐薬品性・電気絶縁性に優れており『不燃性』である。
カーボン繊維
  1. 鋼材に比較して比重が約1/5、強度は約10倍、弾性は約7倍。
  2. 優れた寸法安定性と耐熱性(熱的特性)、電気を伝えやすく電磁波も遮断(電気的特性)、X線透過性が良い。

FRP成形品製作工程

FRPの製品の特長

FRPの金属部品施工方法

キズ、クラック等の補修が可能

写真の様にキズやカケ割れ等が発生しても、FRPは新品同様の補修が可能です。

GFRPの材料力学的性質

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